ドル/円(USD/JPY)日足テクニカル分析
ドル/円は111.70円の高値を付けた後、米国のコロナウイルスの感染が拡大したことが、景気の悪化を示したことで大幅に下落し、先週は一時、107円を割り込みましたが株価が3日ぶりに上昇し、長期金利も上昇したことが要因で107円台まで回復したあと、さらに108円台まで回復しました。
3月9日に付けた安値 101.17円から3月24日に付けた高値 111.70円へフィボナッチ・リトレースメントを引くと、フィボナッチ率の50%手前の107.00円付近で反発したことで、107円割れを嫌がっていることが示唆されており、3月18日も同様に一時、107円を割り込みましたが反発していることから107.00円付近には大きな抵抗があると推測します。
■ドル/円(USD/JPY)日足チャート
ドル/円(USD/JPY)4時間足テクニカル分析
4時間足チャートで分析すると、
111.70円から下落してから107円付近で数回、下値が支えられ反発しましたが、108.50円付近でも数回、上値が抑えれていることから107.00円~108.50円の間でレンジ相場が形成されています。
また、107円付近で下げ止まり、オシレーター系のRSIも50%以上で推移していることから4時間足では、上昇トレンド中に戻しが入ったと判断出来ます。
しかし、レンジ相場が形成されていることから方向性を模索していることが示唆されているので、仮に107円を明確に割り込んだ場合は、下降トレンドへと転換する可能性があります。
■ドル/円(USD/JPY)4時間足チャート
ドル/円(USD/JPY)1時間足テクニカル分析
1時間足チャートで分析すると、107円付近で数回、下値が支えられ反発した後、
- 移動平均線のSMA20とSMA50、SMA100でゴールデンクロスが形成された
- ローソク足も移動平均線のSMA100よりも上で推移している
- オシレーター系のRSIも50%付近で反発し上向き
- 一目均衡表では、上昇雲が形成された
これらのテクニカルみて、1時間足では下降トレンドから上昇トレンドへ転換したと判断出来ます。
しかし、108.50円付近では数回、上値を抑えられていることから明確に108.50を超えるまでは、さらに、値を伸ばすことは難しいと考えます。
■ドル/円(USD/JPY)1時間足チャート
今後の動向
今週の動きとしては、3パターンが予測されます。
108.50円付近で再び、押し戻され107.80円~108.50円の間で推移する
108.50円を上にブレイクしさらに値を伸ばす
108.50円付近で再び、押し戻され107.80円も割り込み、107.00円付近まで下落する
主な経済指標
■4/6(月)
時間 | 指標 | 前回 | 予測 |
---|---|---|---|
15:00 | (独) 2月 製造業新規受注 [前月比] | 5.5% | -2.5% |
15:00 | (独) 2月 製造業新規受注 [前年同月比] | -1.4% | -0.2% |
17:30 | (英) 3月 建設業購買担当者景気指数(PMI) | 52.6 | 44.0 |
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